- ナノ -
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遠い情景が心に浮かぶ。ドラゴンさんもおひとつどうぞ、と竜に春を告げる赤い花を差し出した人の子。彼女は小さいながらも、母の切り盛りする花屋を手伝っていたのだ。手に持っている花の、艶やかで美しいこと、色鮮やかなこと。
眠りについている草花も、もうすぐ目覚める。それを竜は素直に信じられた。竜の中で今も、あの花と彼女の笑顔が咲いていたから。
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