- ナノ -


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 踏み替えようとして、竜の足に何かが当たった。小さな茸だ。昨晩降った雨を受けて、土の中から顔を出したのだろうか。
 張り巡らされた菌糸は外から見えない。そこからあるとき、地上にぽっかりと子実体が現れる。それは少し不思議なことのようにも思えたが、案外、自分たちにも似たようなところがあるのではないかという気持ちになった。
 途方もないほど大きい、生き物や世界の繋がり……あるときそこから生まれた、自分という存在……。


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