- ナノ -


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 荒野に生えた、僅かばかりの木の下で竜と休憩を取りながら旅人は言った。歩いたり、飛んだり。そうして進んだ分だけちゃんと進んでるんだよね。当たり前のことかもしれないけど。
 忘れやすいことだ、と竜は返す。とかく、進んだ以上のことを求めたり、それほど進んでいないと失望したりしてしまいがちなものだからな。
 分厚く空を覆う雲の切れ目から、光の梯子が降りる。旅人と竜はそれを見て、それから顔を見合わせて、微笑んだ。そろそろ行こうか、と竜。人間は力強く頷く。もうすぐ町だよ、と。


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