- ナノ -
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湖は闇を湛えたように暗い。吸い込まれてしまいそうなほどだ。しかし竜は知っている。近すぎても、本当の姿が見えないことがあると──。
徐ろに夜の空へ飛び立った。眼下で湖は少しずつ小さくなっていき、やがて片喰の葉の形となる。
雲が去り、湖面には夜空の星々が輝き出した。
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