- ナノ -
969
竜の樹。竜の花。竜の岸壁。竜の川……。
世界には竜の名を冠するものが多く存在している。竜自身も旅の中で幾度となく目にしてきた。確かにそれは、どこかで竜と繋がるように思えるものばかりだった。
そこで、竜は考えるのだ。これらは名付けた誰かが、それを竜に見立てただけのものなのか。もしや本当に、自分と同じ竜なのではあるまいか、と。
[
←
〇
→
]