- ナノ -
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幸運が来ることはないと思っている者に幸運は訪れない。ただいたずらに待つだけで、何もせぬ者にも。竜は眠っていた、しかし、その実、風を見ていた──再び翼を乗せる風を。
他のどの風でもない。この風しかない。そう思える風があるのを、竜は知っていた。幸運のようなその風を、必ず掴むために。竜は待った。
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