- ナノ -


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 その人間の肩には、小さな竜が居心地よさそうに乗っていた。出会ったときからずっとこうでね、と彼。幸い、大きくならない種類の竜らしいし、これからも末永く乗ってもらえるよ。冗談めかして、彼は笑う。
 彼らと挨拶をして別れたところで、竜は呟いた。人が竜を乗せることもあるんだな、と。


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