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　磨き上げられた剣や防具。凛々しい横顔。心の通った竜と空を舞い戦う姿。子どもの頃から憧れ、鍛えて学んで、彼はついに竜の騎士になった。けどさ、と彼は言う。そこでやっと気付いたんだよ。敵を倒すってのは、我が国の場合、自分と同じような人間と竜を傷つけることだったんだ。
　だから、彼は旅に出たという。相棒の緑竜と。竜は旅の幸運を祈り、空の彼方へと飛んでゆく彼らを見送った。

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