- ナノ -


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 照りつける太陽の日差しにも負けずに、紋白蝶がひらひらと飛んでいく。竜は何とはなしにそれを見ていた。すると不意に、別の視線とぶつかった。竜と同じように紋白蝶を目で追っていた人の子がいたのである。
 竜が子に微笑むと、子もにっこり笑った。しばらくの間、竜と子は、紋白蝶を静かに見守っていた。


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