- ナノ -


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 人との戦いを避けるために、竜たちは全力を尽くしたのか。最善を尽くせたのか。決して迷わず肯定できるものではなかった。まだできることがあったのではないか。諦めてはいけないことがあったのではないか。答えのない疑問は、あの戦いを忘れないための戒めとして竜の中で疼き続ける。
 一生をかけて負っていくのだ。他でもない、竜自身の、この背中に。


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