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　翼があるから自由、と言い切ることは決してできない。たとえば、翼を動かすことも体力の制約を受ける。休まずに飛び続けられはしない。それは脚があるからどこまでも歩き続けられるというわけではないのと同じだ。
　それでも人は、と竜は思う。翼を自由の表れと見る。その気持ちを、竜もまた、わからないではない、と思うのだ。

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