- ナノ -


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 体は鳥の羽のように軽かった。そよ吹く風に導かれるようにして、竜は青く澄み切った空をどこまでも翔けていく。日が沈み、星が瞬き、再びあたりが明るくなってきても、疲れることはない。このまま飛び続けるのだと思った。このまま、ずっと──。
 そうして目が覚めた。竜は川のほとりで身を休めていたのだった。水がきらきらと光を放ちながら遠くへ流れてゆく。竜はその様子をしばらく見つめていた。


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