- ナノ -
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もしいまも、ドラゴンさんたちと私たちが一緒に暮らせていたら……すごくすてきだっただろうなあ。少女は柔らかな草地に頬杖をついて寝転がり、鼻歌まじりに、あれこれ想像を巡らせている。彼女の傍らに竜も体を伏せた。でもドラゴンさんたちにとってすてきだったかどうかは……わからないもんね。彼女はぽつりと呟き、竜にそっと身を寄せた。
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