- ナノ -
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月明かりも届かないような深い森で見た、光。それは全て茸だったのだと、竜は話した。幻想的だろうなあ、と人間。ところで、そんな君もなんだか光ってるように見えるんだけど。
夜の帳が下りた草原で、竜は確かに、ぼんやりとした光を纏っていた。……菌糸だ。茸に近づきすぎたらしい、と竜は苦笑いした。
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