- ナノ -


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 ドラゴンさんは、誰かに乗せてもらいたいって思ったことないの。竜の背の上から少女が問いかける。竜は少しの間の後、考えたことがなかった、と答える。ドラゴンさんは大きいから、と少女。お山くらい大きな象さんがいたら、乗せてもらえるかなあ。
 それは楽しそうだな。竜はふふ、と笑う。そんなに大きな象さんがいたら、私もいっしょに乗せてもらいたいな、と少女も笑んだ。


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