- ナノ -


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 幼い子が大きな雲を指す。きっとあそこにいるんだよ。りゅうたちみんな、にこにこしてくらしてるんだよ。子の父はその小さな頭を撫でた。空の上かあ。なかなか会えないな。すると子は言った。ううん、おそらからおりてきてくれるんだよ。だからあえるよ、と。
 そうして、子は目の前の草原を熱心に見ていた。そこに竜がいたり……なんてな、と父親は頭を掻く。


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