- ナノ -


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 大蛇は丈高く多い茂った草の中に身を沈めていた。よくおぬしら竜に見間違えられたものだよ、と懐かしそうに笑う。脱いだ皮が竜のものと思われて、やたらありがたがられたりな。
 わたしは蛇と間違えられたことがある、と竜。そうかそうかと大蛇はこたえ──これからはもう、お互いその心配も無くなるのだな、と呟いた。


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