- ナノ -



旅番組を観ながら
2016/05/18 21:10

こんばんは。
気がついたら5月ももう半分終わってしまっているという、この現状。
新年度になってから1か月半も経つのですね。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
私のほうは、1日いちにちがなんというか、とても濃密な感じで、
気がつくと日が暮れている、というくらいにあっという間です。
充実してはいる……のかもしれませんが、
わけのわからないうちに月日が経っているような感じもして、
なんだか少し、気が急いています。
「あれもしたい!」「これもしたい!」というものがたくさんあって、
でもそれを、なかなか心ゆくまでこなせていないところが、かなりあって。
そろそろまた旅にも出たいのですけれど……旅に関しては、おサイフ事情が私にそれを許さないぜ(ツラい)。

というわけで最近は、過去に録りためた旅番組をよく観ています。
私は幕末史がとても好きなので、日本旅行の番組で録画しているものというと、
ほとんどが幕末に関わる歴史旅番組だったりします。
旅行・幕末という、私の大好物(!)を2つもそろえた歴史旅番組は、
私にとって、まるで宝箱そのもの。
「ああ、次はあの史跡を見にいきたい!」「へえ、あの場所にはあんな歴史が……!」
と、観るたびに旅に出たくなったり、新たな発見があったりします。
それから、おもしろいのは、過去に実際に自分が行ったことのある場所が、番組内で取り上げられているとき。
「ここ行った! なつかしい!! すごくよかった!! また行きたい!!」
とものすごくテンションが上がるのですが(ひとりで)、それだけではない。
一度自分が行ったことのある場所というのは、テレビで映し出されている光景が、うんと現実味を持って、立体的に見えてくるのです。
カメラには映りきっていなかったところ、あるいは、カメラの端にわずかばかり映るだけだったところ、もの。
何かの影に隠れてしまって、見えなかったもの。あるいは、見えにくかったもの。
もっと言えば、その場所にたどり着くまでの道、その街のにおい、感じ、ふんいきに至るまで。
自分の目で見た・体で感じた記憶が、なんというかこう、一瞬のうちに「ぶわああああっ」とよみがえってきて、テレビのなかのその光景に、ぐんと奥行きが出るのです。
これは、すごい。
実際にそこへ行くことによって、その街やその場所は、
「テレビのなかの、自分の生活とはなんら関係もない、どこか遠く離れた世界」
という漠然としたものから、
「自分が行ったことのある、行くことのできる、自分とたしかにつながっている場所」
へと変わるのです。
旅番組を見て、なんとなく旅をした気になって終わるなんて、もったいなさすぎることです。
そこに実際に行ってみないとわからないことがたくさんあるんです。
そして行くことによって、その場所と自分につながりが生まれる。
これって、とても素敵なことです。
もちろん、時間や先立つものの関係上、旅番組で紹介されるすべてのところに行けるわけではありません。
そういうとき、旅番組は、「実際には行くことができないけれど、その場所のようすを見ることができる」という、貴重な資料になります。
ですが、それを踏まえても、あえて私はこう言いたい。
「旅番組は、将来、実際にそこへ行くためのガイドである。そしてそこへ行った後、その場所を自分のなかに蘇らせるための、貴重な記録である」と。
異論は認めます(!)。


ちなみに本日は、高知城を訪れる旅番組を見ていました。
高知城、ああ高知城、高知城。
……数年前、私は高知に飛びましたが、残念ながら高知城まではまわることができなかったのですよね。
次回は必ず……!
高知城から土佐を治めた山内家の現当主さんは、現在、東京にお住まいなのだそうです。
土佐から江戸へ。歴史は脈々と続いてゆきます。素敵です。


それでは、今日はこのあたりで。



管理人 ひらい しん








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