- ナノ -



「てで かく」。
2016/02/13 11:23

突然ですが、何か文章を書くとき、
みなさんは「パソコン」を使うのが書きやすいほうですか?
それとも、えんぴつとかシャープペンシルとかペンを持って、
ノートなどの紙に「手書き」するのが書きやすいほうですか?
実は私は、「手書き派」だったりします。
今でこそパソコンでかたかたと文章を打つことにも慣れましたが、
以前は手で書かなければ文章が思うようにまとまらなかったりもしました。
「めいん」のほうに置いている、高校時代に部活で書いたエッセイ、
これも実は、最初はすべて「手」で書き起こしたものなんです。
えんぴつでノートにがしがしと書いていく。
そして今度は、何十ページにも渡って書いた文章を見ながら、
それをパソコンで打ち直していく。
それでやっと、文芸誌に載せるための「原稿」の完成です。
「原稿」はワードデータで提出ということもあり、はじめからパソコンを使って原稿を書いているひとからすると、
「手書き」から「パソコン」の二工程を経なければならない分、
かなりの時間がかかります。
それでも、文芸部を退部するまでずっとそのスタンスでやってきたのは、
やっぱり、「手書き」で物書きするほうがやりやすかったからです。
同じく「めいん」に置いてある、
大学時代に書いたエッセイ「そら」のほうも、もとは「手書き」の文章だったりします。
今でも、なにか気合いを入れて物書きするときは、やっぱり「手書き」です。

パソコンでは、たったかったかと、すばやく文字を打っていける。
でも「手書き」だと、そうはいかない。
どんなに崩した文字で綴ろうと、タイピングにある程度慣れていれば、パソコンで文字打ちするスピードにはかないません。
そういう意味では、パソコンで物書きをするというのは、とてもいいものです。
ですが、「手書き」では、ひともじひともじに時間がかかるからこそ、
その「間」が、かえって自分の考えやアイデアを深めてくれるような感じがします。
少し時間がかかっても、自分の手を使って、その文字の形に手を動かして、紙の上に文字を「現す」。
それはやはり、パソコンで文字を打つことにはない、「手書き」のよさ……魅力、だなあと思います。
もちろん、筆記用具を使って紙に書く、というその心地よさもあります。
パソコンに入力するのでは、これまた味わえない感覚です。
紙に筆記用具がふれる、さらさら、あるいはざらざらとした感じ。
上手に言えないのがもどかしいですが、なんでしょう、私はとても、心やすらぎます。
お気に入りのペンや紙を探すのもまた、楽しいものです。
筆記用具とか紙なんて、どれもいっしょ?
……いえいえ、それが、そうでもないんです。ペンの種類、紙質、そして、それぞれの筆記用具と紙の相性。
書き心地は、無限大です。

ふだんはパソコン派だよ! ケイタイ・スマートフォン派だよ!!
というかたも。
たまぁに、でいいので、「手書き」をしてみてください。
もしかしたらなにか、新しいひらめきがあるかもしれませんよ、なあんて。


管理人 ひらい しん




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