- ナノ -



物書く「体力」
2016/01/21 22:27

おとといや昨日ほどの雪は降りませんでしたが、本日も車道はばりっばりに凍結していて、
車を運転するのが非常に恐ろしかったです。
聞けば、週末は再び大寒波到来。
みなさまもお気をつけくださいね。

さて、昨日の「きろく」では、本読む「体力」のことを書いてみたわけですが。
このテの「体力」、実は書き物のほうにも存在するよなあ、って思っています。

私も私で、物書きするのはとても好きなのですけれども、
好きだからと言って、無限に文字や文章が書けるわけでは、やっぱりありません。
誰にも見せない雑記帳にざらざら〜っと脈絡のない文章を書き綴るにしても、
みなさんに読んでいただくために、しっかりと整えた文章を練るにしても、
それはある程度の緊張感や疲労などなどを伴うものだったりするのですよね。
いくら本を読むのが好きだといっても、四六時中本ばかり読んでいたら、
目も疲れるし集中力は途切れるし、考えるのがつらくなって休憩したくなるのと同じようなものです。
けれども、ここでまた昔の自分を振り返ってみると、
昔から書くのが好きだった私でも、
小さいころは1日にノート1ページ分くらいの文章を書くのがやっとでした。
さらに、ひとに見せるための文章、つまり「作品」としてまとめた文章は、
実はずっと書くのが苦手だった過去があり、
未完のまま葬られた文章の類が、今でも実家にて静かに眠っております。
このような状況だったのが、
次第にノート何ページ分もの文章を1日に書くことができるようになり、
いつだって完成までいかなかった「作品」としての文章も、完成させることができるようになっていったわけです。
物書きが好きかきらいか、というのとは別の次元に、
また、その文章が上手かそうでないか、というのとも別の場所に、
量を書く力、まとまった文章を書き上げる力、というのも確かに存在していて、
それはやっぱり、本読む「体力」と同じように、物書く「体力」というふうに表現できる気がするんですね。
その「体力」はやはり、好きであるかきらいであるかというのとは別で、
こつこつと日ごろから物を書くことで鍛えられていく、技術である、という感じがします。
小さいころからすると、いろいろな文章を書いていくうちに、
この物書く「体力」は、多少なりともついていったところがあるのでしょう。

そんなことを思っているうちに、最近、ふと気がついたんです。
しあわせなことに、私には書きたいものの「タネ」を、今現在たくさん抱えている状況にあります。
しかしそんな状況でも、なかなか筆をとることができない、
サイトの更新もはかどらない、というのは、いったいどういうことか。
これは、書きたい分量に対して、物書く「体力」がまったく追いついていないということなのではないか、と。
思えば、誰かに読んでいただくための文章を整えることは、
はじめほど七転八倒せずにできるようにはなりましたし、ある程度は気軽に書けるようにはなったのですけれども、
依然として、書き上げるのには多大な時間がかかる状況です。
きっと、同じ時間をかけるにしても、もう少し短い時間で書くことができるはずで……つまるところ、効率がよくない。
だからその分、疲れも早く来るし、書ける量も書き続けられる時間も、少なくなるんです。
書くのは好き。書きたいものある。けれども、それをまとめるのに時間がかかりすぎる。
……ということがおそらく自分でもわかっているから、
書きたいものはあってもなかなか書き出せなかったり、
書きたいものをどんどん書いていったりすることができない、という現状が、きっとある。
この状況を打ち破るには……そう、こつこつと文章を書いていって、
物書く「体力」をつけていけばいいんです。
より短い時間で、自分の書きたいものを上手にまとめ、
より多くの文章を書けるように、「体力」をつけていけばいい。
そんなわけで、最近、この「きろく」の更新をけっこうがんばっていたりします。
さすがに毎日、とまではいきませんが……。
こうしてこつこつと「きろく」を更新していくことで、
いずれは「めいん」に置く予定の書き物も、ある程度さくさくっと書いていけるようになれたらいいな、と思っています。
そうすれば、書きたいものはあるのに書けない! というストレスを抱えることも、最小限に抑えられる気がするんです。

本を読むのが好き。物を書くのが好き。
それは、私が自分に対して誇りに思うことのひとつです。
けれどもそろそろ、「好き」な段階からもう一歩踏み出して。
技術としての「本読み」「物書き」を探求していきたいなあ、と。
いろいろ道は険しいでしょうけれど、好きだからがんばれる、がんばり続けられる、というふうに思います。

……それでは、今日はこのあたりで。

管理人 ひらい しん



prev | next
コメント
前はありません | 次はありません
名前:

コメント:

編集・削除用パス:

管理人だけに表示する


表示された数字: