- ナノ -



本読む「体力」
2016/01/20 21:38

いやあ、毎日寒いですねえ……
今現在の職場がわりと山のなかにあることも手伝って、
昨日今日と雪に包まれた日を過ごしておりました。
頭のなかでは合唱曲「吹雪」が無限リピート状態。
こずえほえっ いーかーりくるう ふぶぅきーのーやまーーー

さて、昨年は「100冊の本を読むぞ!」と言いながらも、
90冊ちょっとのところで新年を迎えてしまった管理人です。
あと10冊もなかったのに、おしい。
大学時代には100冊の本を読みきった年もありました。
それなのに同じ量の本が読めないとは、オカシイ。
……オカシイ? 
いや、ちょっと待てよ。
大学時代は、確かに、昨年より多くの本を読み切った年もありました。
しかしそれは、現在よりも明らかに自由に使える時間が多かった、大学時代のことです。
社会人になってから、自由に使える時間というのは、そのころと比べて絶対に少なくなっているはずです。
それなのに100冊に迫る勢いで本を読めたということは、1冊1冊の本を読むスピードが上がった、ということなのではないでしょうか。
そういえば、です。
小さなころは、1日で1冊の本(ある程度文章量があるもの)を読むことさえ、難しかったものです。
1冊の本を何ヶ月もかけて読んでいるなんてこともザラでした。
それがいまや、どうでしょう、
1日に1冊なんていうのはもちろん、多いときには2冊3冊と読んでしまうではありませんか。
しかも、けっしてテキトウに読み流しているわけではなく、
ほぼ以前と同じくらいか、それ以上の精度で内容を頭に入れながら、です。
これはすごい。これは、すごいぞ(自画自賛)。
ああっ……こ、これはこれは。こほん。思わずうちに眠る「なるしすと」っぷりを発揮してしまいました、すみません。
しかし、本を読むことにも読む力、本読む「体力」、みたいなものが存在するのだろうなあ、とは最近、よく思います。
本を読む力には「精読する」「読み込む」といった力ももちろんありますが、
これとはまた別に、量を読みこなす力、といったものがあるような気がするんですね。
これはやはり、日々のトレーニングを積み重ねていき、
体を鍛えていったり、運動能力を上げていったりするのとおんなじように、
こつこつと本を読むことによってついていく力、という感じがします。
ある意味では、本を読むことへの慣れが、その力を磨きあげてくれるように思うんですね、
本が好き、きらい、というのとはまたちがったところで。
高校時代の恩師に、1年に365冊以上の本を読む、という方がいらっしゃいました。
1日1冊以上のペース。
どうしてそんなことが可能なのだろう、と、当時の私は頭をひねっておりました。
けれども今なら、なんとなくわかるような気がするんです。
その恩師は、たくさんの本を読み切ることによってついた、
並々ならぬ本読みの「体力」をお持ちだったのではないか、と。
この基礎体力がつくほどに、あまり苦しまずにより多くの文章、本を読み通すことができる……ということを、最近、感じていまして。
だからこそ、恩師は1日1冊ペースの読書が可能だったのではないでしょうか。
この域に到達するには、本が好きなだけではとてもムリです。
もはや技術、と言ってもいいのかもしれません。

社会人になって、本を読めそうな自由な時間が減ったとしても、
この、本読む「体力」を鍛えていくことができるのなら、
学生時代と同じように、いや、あるいはそれ以上に、
たくさんの本を読んでいくことができるかもしれません。
それは、読みたい本が無限にあふれだしてきて、
常に50冊くらいは積読してしまっている状態の私にとっては、
たいへんな朗報です。いやあ将来に希望が持てました。
このまま、読みたい本だけが積みあがっていって、
それを消化できずに一生を終えることになってしまうのか、と、くらくらしていたんです。
私も積読してる……! という同士さん。
本読む「体力」をつけながら、共に積読の解消を目指しましょう。
そもそも本読むの好きじゃないんだけど…… という方も。
意外とそれは、本を読むのに「慣れていない」だけかも、しれませんよ?
本読む「体力」を少しずつつけていくことができたのなら、
今よりもっと、セカイは変わって見えるかもしれません。
本を読むのは楽しいですよ? いっしょに本を読みましょうよ、ね。

それでは、とりあえず、今日はこのあたりで。


管理人 ひらい しん





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