- ナノ -



書いてみる。
2016/01/17 21:01

……というわけで、今年の大学入試センター試験も幕を閉じましたね。
土曜日は文系科目、日曜日の本日は理数系科目と、2日続けての試験で、
受験生のみなさん、とてもお疲れのことと思います。
聞けば今年の数学TA、出題傾向がガラリと変わってしまったらしく、
衝撃を受けられた方がたくさんいらっしゃるようです。
うむむ……数学TAで大波乱とは、どうも私自身がセンター受験をした年を思い出します(前記事参照)。
どうにも落ちつかず、気もそぞろな方もいらっしゃるかとは思いますが、
こんなときこそ、一度肩の力を抜いて、くつろいでしまうことは大切です。
とりあえず本日はもう、ゆっくりとお休みください。
センター試験を終えて、どの大学に出願するか、併願はどうするかなど、
これから練っていくことのできる作戦はまだまだあります。
どうか、最後まで希望を持って。

……そんなことを言っても!
なんかいろいろありすぎてもう泣きそうだぜ元気も出ないし寝れもしない!!
という方ももちろんいらっしゃるでしょう。
ふふん余裕だったぜ、という方も、まあ、そんなふうに席を立たずに。
心がざわめいてそわそわするときや、気持ちの整理がつかないときなんかに、おススメの方法。ひとつだけ、書いてみます。

それは、「書くこと」です。

あれっ、みなさんどうしました? どうして「ダマサレたー!」というお顔をなさってるんです? え、書くだけで心が静まるわけがない? 
……ところが、です。
書いてみると、ひとの心って意外と落ちつきを取り戻したりもするものなんです。
ええ、作文苦手だし……と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
ここでの「書く」ということは、作文をする、文章を整えて書く、ということではありません、ご安心を。
紙とペンを用意して、とにかく頭に思い浮かんだことをかたっぱしから書き流していくんです。
字さえきれいに書く必要はありません。そして、紙相手に遠慮はいりません。
書きなぐっていく、くらいの心持ちでひたすらに文字を書いて、書いて、書き通す。
支離滅裂、大いにけっこう。単語の羅列、素晴らしい。
どうぞ、目の前の紙に全てをぶちまける勢いで書いてみてください。
それだけです。たったそれだけなのですが、
そうするとやがて、ふっと気持ちが楽になる瞬間がくるはずです。
手も目も頭も心地よく疲れたところで、ペンを置きましょう。
どうです、少しは眠れそうな気がしてきませんか。

これは最近、私自身もよく思うのですが、
あれこれと思いをめぐらせたり、苦しんだり、悲しんだりつらいと思ったりしたときって、
けっこうな確率で、「自分のなかに思いを抱え込んでいる」状態になっているものです。
誰かに話すことができると、それもとても気持ちが楽になるものですが、
実際にはいろいろなことがあって、そうできないことも多いですよね。
そんなときには、書くことによって、
とりあえず自分の思いを自分の外に出してしまうんです。
そうすると、まずは抱え込んでいたものが外に出たことで、少し気が楽になります。
それから、書いたものに目を走らせることで、
自分が結局、今なにを不安に思っているのか、なにに苦しんでいるのか、
ということを、客観的に捉えてみます。
少し離れたところから自分を見ているうちに、心のなかの整理もだんだんとついていくはずです。

心が疲れているときって、紙とペンを手に取ることすらつらかったりするものです。
かくいう私も、そうなんです。
けれどもそこで、「えいやっ!」と少しだけ自分を励まして、思い切って書いてみる。
そうすることで気を取り直すことができると、知っているからです。
手書きがしんどいときには、パソコン上にばーっと打ち込んだり、
ツイッターの鍵つきアカウントなどで思いの丈をざらざらっとつぶやいてみるのも手です。
「これをすれば私は元気になれるんだ!」という方法をお持ちの方は、
ぜひ、それを大事にしてください。
もし、どうしたらいいかわからなかったり、もうどうしようもなくなったりしたときは。
そのときは、ちょっとだけ、思い出してみてほしいんです。
ああ、なんか物書きが好きなやつが、とりあえず「書いてみる」といーよー、
とか言ってたなあ、なんて。

……いろいろ書きましたが。

みなさんが今宵、よく眠れますように。
明日からも、元気にがんばれますように。

それでは、今日はこのあたりで。


管理人 ひらい しん









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