- ナノ -



虹。
2016/01/12 23:43

こんばんは。
ここ数日でいきなり気温が下がった、という気がしています。
今日、こちらでは雪が降ったりやんだりしておりました。
いつの間にかすっかりおとなになってしまっていた私ですが、
雪を見るとこども心が呼び覚まされるのか、いまだに、
「雪だッ!」と声をあげてうきうきしてしまったりします。
もしも私が犬なら、しっぽをぶんぶん振って喜び庭駆け回っているところです。
みなさんがお住まいのところでは、いかがでしょうか。
雪は降りましたでしょうか?

さてさて、となりを歩いていた某氏に「見ていて危なっかしい!」とツッコまれたほどには、
外に出ると歩いていても空ばかり見上げているしんでございます。
そんな私の特技(?)のひとつ、虹さがし。
雨の降りかたと太陽の出かたを見ると、虹が出そうなときってなんとなーくわかるんです。
虹のかかる方向を探すコツもありまして……
「今たぶん虹でてるな!」というときには、すみやかに虹を見つけることができます。
えっ、ぜんぜんすごくない……? それならワタシにだってできる……? 
コホン、と、ともかく。
先日、そんな私の虹アンテナが、ひさしぶりに虹の気配を察してビビっときました。
車の運転中に「あ、これたぶん虹でてる」と思い至った私は、
職場の駐車場に車を停めるやいなや、空を見上げ……
はたして虹は、そこにありました。
今私が住んでいる街は、とにかく、「空が広い」んです。
そんなところで見る虹は、遮るものがなんにもなくて、視界いっぱいに広がる美しさ、壮大さ。
まさに、「虹のアーチ」といった感じでした。
実際にはムリですが、思わずくぐりに行きたくなってしまうような……。
虹の上にかかる虹、「副虹」まで見ることができたという幸運。
ご存知でしたか、「副虹」って紫色から赤色に向かって色が並ぶんです。
そのしくみは……ちょっと忘れてしまいましたが(思い出せ)。
でも、赤から色が並ぶ通常の虹「主虹」と、
紫から色が並ぶ虹「副虹」が並んでいるのは、とてもおもしろいんですよ。
しばし美しき虹に見とれ、はっとしてスマートフォンを手に取ったときには、
虹はもうすでに薄れておりました。
すっかり写真を撮り損ねてしまったという。

虹というものはいいものですね。
私はどんなに気分が落ち込んでいるときでも、
虹を見るとなんだかとても気分が明るくなりますし、元気が出てきます。
こんなにヘコんでいた心の、いったいどこからこの元気が湧いてきたんだろう?
と思わず疑問に思ってしまうほどに、「気分が晴れ上がる」。
それから、虹を見たときの記憶って、意外とよく覚えているものなのですよ。
今でも、思い返すことがあります。
小学校時代の夏休み、早起きして父と外を走っていたときに見た、虹。
中学時代、自分の進路が見えてこなくて悩んでいた、そんなときに見た、虹。
高校時代、何度模試を受けても行きたい大学に点が届かなくて、苦しんでいたときに見た、虹。
いろいろなことがありました。いろいろな心で虹を見上げていました。
けれども、虹を見たその瞬間には、どんなときも、私はにっこりと笑っていました。
理由なんてよくわかりませんが、虹って、そんなふうにすうぅごいちからを持っているような気がするんです。

雨と晴れの中間で。
すぐに消えてしまう儚さ、しかし、空を裂くように美しく色を投げかける力強さで。
虹は、いつのときも、私の心にひとすじの光を残してくれます。
きっと、「はざま」にある存在だから、
虹は傷ついた心にも、元気な心にも、すっと寄り添ってくれるのでしょうね。
なんて、思ったり、しています。

虹はそう、なかなか見ることのできるものではありませんが……
みなさんのところにも素敵な虹が現れることを、願っています。

それでは、また。


管理人 ひらい しん



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