ふと気がつくといつの間にか寝ていたのだろう、さっきいた場所の木の下で寝ていた


「…あれ、スケッチブック」

スケッチブックが見当たらない

辺りを見回すがない


パサッと肩から何かが落ちた


「…学ラン?」

疑問に思っていると空から先程の黄色い鳥が降りてきて


「ヒバリ、学ラン、応接室」

と、言い残しまた空へと飛び立った


「応接室…?」


仕方なく一旦教室へ戻る

下校時間を当に過ぎていたため誰も居なかった


荷物を持ち応接室へ向かい

学ランからはいい匂いがする
石鹸…?いや、花みたいな落ち着く香り


「こんなにいい香りの人…いるんだ…」

「誰がだい」


後ろからの声にビクッと跳ね、バサバサと荷物やら学ランやらを落としてしまった

「あぁ、君が…」


見上げればそこには整った顔立ちで黒髪、灰眼の学生が立っていた

しかしその姿は


返り血で真っ赤に染まっている



「ひ、ぃや…やめて!来ないでえええ!!」


過去がフラッシュバックする

血塗れの部屋、切り落とされた腕や足、胸に突き刺さったナイフ、そして…私に向けられている





真っ赤に染まったトリガー






「あああああああああ!!」

「ちょ、落ち着きなよ!」

「やだ、さわらないで!殺さないでぇ!!」

「何言ってるの!?落ち着きなって!!」

「やだ!怖い…!嫌だよぉ…!!」

「っ!!」


ぐいっと引っ張られ血で汚れた白いワイシャツに顔を押し付けられる…


私、抱き締められてるの…?












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