「また奴等はやって来ます。スペードとクローバーだったからまだよかったもののハートとダイヤだったら皆殺しですよ…」
「強いのか…?」
「力的にはそこまででは…ただ二人のチームワークはその力を何倍にも引き出しますから。二人一緒だと手強い相手です。」
「なるほどな、親衛隊も腕利きばかりって訳か。よし、アルコバレーノに声をかけてみよう」
「ありがとうございます、リボーンさん」
席をたったリボーンさんの後ろ姿を見て思う…
ただ…心配なのは、
"誰も傷ついてほしくない…"
いくらボンゴレだからといっても敵うかどうか…親衛隊はかなり強い…
きゅっと震える手を握る。
その上から握る手が…一つ
「雲雀さん…?」
「……」
見つめ合う…その時間がとても長く感じた…
「ひば…っ」
徐々に近づく顔と唇…
吸い込まれるようにお互いが…
「あ……」
あと、数ミリ……
「九条院」
「きゃあっ!」
獄寺くんに声をかけられ思わず雲雀さんを突き飛ばした。
椅子から落ちた雲雀さんは少し不機嫌そうに顔をあげた。
「っ…///」
わ、私…今…っ!雲雀とキス、しようと…
かあっと顔が赤くなっていくのがわかる…
は、恥ずかしい……
「病院では静かにお願いします!」
……怒られちゃった
#05に続く