「お前はどうやってあのメサイアから脱出したんだ。あそこからはどう足掻いたって逃げだせねぇはずだ。」

「リボーンさんは知らないですものね…」

「何がだ」

「メサイアは私を核としています。鍵が無くたってパスワードさえあれば行き来は自由なんです…何もかもが私の思い通りにいくんです。今頃私がいないメサイアはシステムが滅茶苦茶だと思いますが…」

「……だから奴等が」

「えぇ…私がいなければメサイアは成り立ちませんからね…表世界で好き勝手されたら向こうだっていい顔しませんよ」

「帰る気は…」

「更々ないです。」

「随分と意地悪なんだな」


ニヤッとニヒルに笑うリボーンさんに答えるように私も微笑んだ。

「ねぇ、」

「はい?雲雀さん」

「じゃあ君が居ないメサイアは今…」

「幹部たちが代理を作ろうと必死でしょうね。ボンゴレを敵に回してはいけないことぐらい常識範囲で理解できるはずですから」

「ワオ、君最初と雰囲気違うね。ゾクゾクするよ」

「殴りかからないでくださいね…」


雰囲気違うって言われても…大して変わってないよ……。雲雀さんてやっぱりわからない…










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