「スペード!!」
「うぅ…ちきしょう」
血だらけのスペードを抱き抱え、舌打ちをし飛び立つ
「今日のところは引きましょう、お嬢様。しかし逃れられないことをお忘れなく」
ブワッと開かれた異空間に入っていくクローバーを私は睨み付けるように見つめた
「ちゃおっす」
私たちは沢田くんと獄寺くんを病院へ運び、待っているところに一人の赤ん坊が姿を現した
「貴方は、アルコバレーノリボーン!」
「…!てめぇ、ジョーカーだな」
「……はい」
「何でてめぇみてぇのがこんなとこふらふらしてんだ」
「逃げてきました、嫌だったから…」
「…………何があったんだ」
話した、全て。
誰にも話したことなかった…揉み消された真実を震える口で…
震えが止まらなかった
カタカタと小刻みに震える…
怖い、思い出しなくないけど真実を言わなきゃ…
その時ふわっとあの香りがして隣を見れば雲雀さんいた
「あ…」
「大丈夫かい」
透き通った瞳に吸い込まれそうで
「あ、はい…」
「じゃあ、続けなよ」
#04に続く