戦いは思った以上に長引いた
雲雀さんはクローバーの銀食器を軽々と避けたり交わしたり弾いたり…スペードの銃はトンファーの底から伸びた鎖で真っ二つに切られていく
「…強い」
「ったりめぇだぜ、ヒバリはボンゴレのエースだぜ。」
「無敵だからね…ゴフッ…!」
「喋っちゃダメ!」
獄寺君はかすり傷で済んだみたいだけど沢田君はひどい怪我だ…
「そんな程度なのかい、本気出しなよ」
「っくそ…!」
「まるで歯が立ちません、何故」
二人の表情に見えるのは"焦り"。
それもそうだろう…
高校生のガキ一人に二人係りでかかっているのに攻撃が当たらないのだから
「ふん、相手にならないな…つまらないね、君たち」
「調子のってんじゃねぇぞ、んのクソガキが…!」
スペードの拳。
それは鉄をも木っ端微塵に砕くと言う呪念浄派最強の技。
「くらえ、鉄破豪牙…!」
「ひば…!」
メリメリと地面が砕けていく音がする
「ひ、雲雀さあぁぁあん!」
「…うるさい」
「「!?」」
いつの間に避けたのだろう…
潰されたと思っていた雲雀さんはいつの間にかスペードの頭上に
「君のソレ、威力でか過ぎて攻撃までのリーチがありすぎ…隙だらけなんだよ…!」
キラリと彼のトンファーが光る
するとなにやら球体が浮かび、それを思いっきりスペードに向かってトンファーで弾き飛ばした
「っぐあぁぁあああ!!」
雲雀さんが放ったトゲのついた球体はスペードに突き刺さり、仕上げとばかりに落下のスピードを利用しスペードをトンファー殴り飛ばした