「っ…!」
この声は…!
顔をあげればそこには緑の帽子の男
「っ!クローバー…!?」
「お迎えに上がりました、さぁ、旦那様が心配されていますよ」
にやりと不気味な笑みを浮かべ手を差し伸べるクローバーに私は怖くて、後ずさりする
「おや、嫌なら構いません。その代わり…」
シャッと裾から銀食器(シルバー)を出し
「二人は殺してしまいましょうか」
投げられた銀食器は目にも見えぬ速さで
「いやあああああ…!!」
また私のせいで…人が、
死んじゃうの…?
「さよなら、お二人さん」
「…誰が死ぬか、クソヤロウ!」
「「っ!!?」」
キィンと銀食器を弾く音
そっと目を開ければ目の前には…
「大丈夫か、九条院…」
「そこでじっとしてろ」
死ぬ気の炎をまとった二人の姿が