▽嵐の予感

「あ、ありがとう」

にへらと笑いながらこちらを見る沢田に何故かきゅんと胸がなる

「あの…北条さんだよね?凄いね、あんな犬追っ払えるなんて」

「別に、普通でしょ…」


何普通に話してるんだろ…私らしくない


「じゃあ、私いくから」

「え、まってよ!一緒にいこうよ」

その言葉にピタリと足を止める。私が?あの沢田と一緒に学校?いや、ない…私が、この私が……?


「ほら早く!」


そうこうしてるうちにいつのまにか私の手を取り速足で歩き始める沢田に私はドキドキとうるさいくらいに心臓が跳ねていた

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