▼口ずさむ歌はいつも


応接室に戻った僕は彼女をソファーに座らせた。

「雲雀さん…っ」

彼女の顔は不安と期待に満ちた顔つきだった。
きゅっと唇を噛み、じっとこちらを少し震えながら見つめてくる。その姿が愛しくて思わず軽く口づけ。

何が起きたかわかっていない彼女に微笑みかければハッと唇を抑え真っ赤になった。


「雲雀さ、今…!?」

「あの歌…また歌ってくれるでしょ?僕の為に…」


耳元で囁けばコクコクと頷く彼女に再び口づけを送った。

















「私の母は有名なオペラ歌手なんです。今はフランスにいますけど…」

「オペラ歌手…あぁ、だから……」

「はい、合唱とは少し違いますから。」



部活動に所属していなかった理由や家族についてのカミングアウトがあったのはまた別のはなし……






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