遭遇 -ENCOUNTER-
postscript
[どっちを信じようと、お前の勝手だぜ]の追記
2014/11/30 00:17
ナースエンジェルってご存知ですか?りりかSOSってご存知ですか?わたくしがまだとても小さい頃、金曜の午後6時頃に放送されていたとてもとても古いアニメでございます。
当時はただ何気なく見ていましたが、とにかく敵キャラのデューイと言う少年のことがやたらと印象に残っていた記憶があります。
管理人は子供の頃からズボラで時間感覚が緩かったので、そのアニメは途切れ途切れ観ただけで気がついたら終わってしまっていました。
それから時は経ち…大きくなってから調べて見たら実はかなり大人向けの重い内容で、打ち切りによって極めて唐突に放送終了していたことを知ったのでした。



そして更に時は行き過ぎ、中古ショップでこのアニメのDVDセットが売られていたのを見つけたのがつい最近のことです。かなり値は張りましたが、それだけの価値はありました。夢中で全巻視聴して分かったことは、とにかくこのアニメはデューイくんがとてつもなく魅力的なキャラであると言うことです。

敵の時から強烈に印象的で存在感にありふれている彼ですが、味方になるくだりでさらに魅力が増幅しています。手の甲のスペードが消える描写は細かい部分ですが、凄く深い描写でした。言われなきゃ気づかなかったかも(オイ)

捨てられた所を救われ、迷いを振り切ってりりかたちの為にワクチンを奪うデューイ。既にボロボロにも関わらず、戸惑うりりかに対して口にしたのがタイトルの台詞です。
そうなのです。本当に信用できる人は自分で自分のことを信じろとは基本的にあまり口にしないのです…!しかし大好きな加納先輩よりデューイの言葉を信じる、いや信じるしかなかったりりかの想いを考えると辛い物があります。まぁその直前に何回も殺されかけてますので、彼の言葉は既に信じるに値しなくなっていたのでしょう。加納先輩の全体的な噛ませ感マジパネェ。

このアニメは、26話までかなり勢いがありました。デューイくんが仲間になり、ブロスを倒して先輩を取り戻す。もうこれで終わってても良いぐらいここの流れは激しいです。熱いです。しかしそれ以降は失速、しかもそのまま最終回まで突入します。これが本当に惜しい。
何でこんな速度がた落ちしてるかって言うとそれはやっぱり、デューイくんが伏線だけ残して29話以降殆ど全く姿を見せることなく最終回まで進んでしまったことにあると思います。おかしいのです。彼は黒のワクチンをばらまいたことに負い目を感じているし、ミミナ王女からも元敵と言う理由で嫌われています。いくらでも最終回までに絡ませようはあった筈です。1人で戦わないでと言われたのに責任を感じて1人で戦ってしまうデューイ、怒るりりかと星夜。自分を嫌うミミナ王女を助けてちょっとだけ関係改善するデューイ、微笑むりりかと星夜。とかとか、色々ネタはある筈なのに!バレンタイン回だって何だって背景だけ登場なんです!?もっとメインに絡ませた方が絶対面白かったのにぃ!バレンタインってそうでなくとも期待しちゃうワードじゃないですか!29話でりりかはデューイのことを「好きだよ。だって仲間だもん。」みたいに言ってたんですよ!(台詞うろ覚え)

取りあえずこの速度がた落ちは頂けなかった。29話までは楽しく観ていたのにそれ以降急に楽しくなくなり、結局モヤモヤしたまま最終回です。ミミナ王女がりりかのことを「大好きなの!」と発言していますが、なんて言うかこれもただただ唐突なだけで違和感しかなかったです。直前までミミナは困惑する星夜に纏わりつき、その度りりかに対しては嫌味を言っています。りりかのことを友達だと思ってるような描写は、残念ながらあまりありませんって言うかはっきり言ってありません。あの発言はスタッフのご都合主義その物で、彼女の印象は最終的に最悪になりました。

とどめはあの重い展開の後、りりかが目覚めてからの描写が全くなかったこと。ミュージカル3回も入れるぐらいなら、せめてEDにりりかに走り寄る星夜とデューイのカットを入れて欲しかったです。オマケにデューイのありったけの想いを込めた発言は、当のりりかに無視されてましたしね!?

最後までのくだりは、終わり良ければの完全に真逆を行っていて本当に残念でした。この失速がなければ、もっと多くの人の心に残る作品になっていたことでしょう。なむ。
因みに本編はかなり星夜押しの様子と言うか29話以降デューイが全く絡んでこなかったせいもあって星夜が完全に相方状態ですが、パラレル的な世界があったとしたらりりかはデューイとくっついてると思います。その場合星夜はミミナ王女とくっついてるでしょうね…星夜頑張れ…。あくまでもパラレル時間軸があったとすれば、の話ですが。追記:ちょっと批判的になってしまって申し訳ないです。でもミミナ王女のことも嫌いじゃないし、そう言う部分も含めてりりかは好きな作品です。

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -