夢から醒めて 「萩ちゃーん」 「わ、ジロ!」 目が醒めて、最初に見付けたのが萩ちゃん。 それだけでもすっごく幸せで…後ろからギュって抱き着いた。 まぁ、夢の中にも出てきたんだけどね。 「めずらしいね、ジローが起きてるの」 「へへ〜、萩ちゃんの気配を感じたんだC〜」 スッと息を吸えば、萩ちゃんの匂い。 あぁ、もう、本当に幸せ。 「俺、萩ちゃんと…ちょっとがっくんいればもう何もいらないCー…」 「ジロったら」 呆れたように笑いながら…でも優しく俺の髪を撫でてくれる。 ほんとに、本当なんだけどなぁ。 「萩ちゃん」 「ん?」 「大好きだよ」 ちゅ。 …って、ほっぺにチューしたら… さすがの萩ちゃんもびっくりしてて。 「大好きだから」 そんな萩ちゃんもまた、愛しくて。 俺は呪文みたいに、そう繰り返した。 - fin - ジロ滝は…雲の上にいるようなフワフワカップル← |