あいさつですから。 合同合宿。 …たまには早起きもしてみるものだね。 他に人気のない水道場に、愛しい姿。 俺に気付いて笑顔を向ける。 「おはよう、リョーマくん」 「萩先輩、はよ」 ちゅ、と頬にキスをする。 萩先輩は驚いた顔をして、その頬に手を当てた。 「な…?」 「アメリカではあいさつ」 「や、でも…!」 「うん、まぁ間違っても手塚部長とかにはしないけどね」 少し見上げて笑って見せれば、萩先輩はそれだけで顔を赤くした。 可愛い可愛い、俺だけの萩先輩。 俺より背の高いその人の、ジャージをつかんで引き寄せる。 近付く顔。 いい匂い。 「好きだよ、萩先輩」 「…俺も、リョーマくん…好き、だよ…」 「うれしい」 今度は唇に。 そっとキスすれば、何だかもう幸せすぎて。 何度も、何度もおんなじことを繰り返した。 - fin - リョ滝は可愛いカップル。 どっちも可愛いからしゃーない← |