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「クリスマスはどうしたい?」

尾形さんに抱かれたあと。
いつものように彼の逞しい胸板に頬を擦り寄せて甘えていたら、突然そんなことを言い出したので驚いた。
クリスマスとか、絶対面倒くさいと言いそうな人なのに。

「お休みとれたんですか?四連休?」

「ああ。お前、好きだろ、そういうイベント」

私の髪を梳きながら、尾形さんが言った。
その手つきは繊細で優しい。
銃を扱うのと同じくらい気を遣ってくれているのがわかる。
時には物凄く冷酷にもなれる怖い人なのに、こんな風に優しくされるとどうしていいかわからなくなる。
私にだけ甘いのだと思い上がってしまいそうで困る。

「ネズミーリゾートに泊まり掛けでクリスマスとか」

「なんでわざわざ人混みの中に行きたがるんだよ」

「クリスマスはどこも混んでますよ?」

「…家で過ごすか」

「それでもいいですけど」

面倒くさそうに言って私の太ももを撫でていた尾形さんの手が、徐々に上にあがってきたかと思えば、お尻をきゅっと鷲掴まれた。
少しかさついた大きな手の平にすっぽりと双丘の片方が収まってしまっている。
散々好き放題されたあとなので、もはや抵抗する気力もなく、されるがままだ。

「そうだな…」

お尻を揉みながら尾形さんは何やら思案している。
そうやって揉まれると膣口がぱくぱく開閉してしまうので、さっきたっぷり注がれたものが溢れてきそうで私としては気が気じゃない。

「泊まり掛けというのはいいかもしれねえな」

「えっ」

「なあ、温泉に行かねえか」

「クリスマスに温泉?」

「ああ、人混みに揉まれることもねえし、ゆっくり湯に浸かるのも悪くないだろ」

なるほど。確かにのんびり疲れを癒せそうだ。

「尾形さんがそれでいいなら」

「ネズミーはいいのか?」

「ちょっと言ってみただけなので大丈夫です」

どうせ無理に連れて行っても、むっつり黙って無表情で歩くだけだろうから、温泉でのんびりするほうがよほど良い。

「決まりだな、じゃあ」

突然、尾形さんは私を片腕に抱いたかと思うと、ベッドの上で反転した。
今度は尾形さんが私の上から覆い被さる形になる。

「子作りの続きといこうぜ」

「これ以上はダメですってば!本当に赤ちゃん出来ちゃう…!」

「抵抗するなよ。ますます興奮するじゃねえか」

「尾形さんのスケベ!」

「ははッ」


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