叔父さんと別れた後、私達は客室がある二階へ上がった。 当たり前だけど不二くんは別の部屋だ。
「それじゃ、また後で」
笑顔を交わしてそれぞれの部屋に入る。 このペンションの客室は全てツイン仕様なので、この部屋にもベッドが二つある。
どっちを使うかは寝る時に適当に決めるとして、まずは浴室へ向かった。
少し狭いけれど、シャワーを浴びるだけなら充分なスペースがあるユニットバスの中に入り、熱い湯で汗と汚れを流す。 今頃不二くんもシャワーを浴びているんだろうか…と考え、慌てて頭を振って浮かんできたイメージ映像を打ち消した。
ダメだ。考えるな。感じろ。いやいや感じるのもダメだ。
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