テントの外は自然の中の夜特有の肌に染み入るような冷気で満ちていた。
軽く辺りを見回すが、暗い森が広がるばかりで人の姿は見つからない。

なまえはピクニックテーブルの上に置かれた懐中電灯を手に取ると、灯りをつけて辺りをぐるりと照らしてみた。

「みんなー、何処?誰かいないの?」

ホウホウと梟の鳴き声が呼びかけに応える。
が、相変わらず人の気配は感じられない。

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