とっぷりと陽が暮れると、辺りは瞬く間に夜の闇の中へと沈んでいった。
都会と違い、キャンプ場の周囲は街灯など無いので、ランプが無ければ歩けない程である。
それにしても、キャンプなんて久しぶりだ。
GWに友人達にキャンプに行かないかと誘われた時は少し心配もしたが、意外にも楽しい思い出になりそうだった。

グループ用の大判のテントの中に横たわりながら、天窓のように一部だけ透明になっているビニールの天井を見上げると、静かに瞬く満天の星空が見える。
なまえは眠気と興奮の合間を漂いながら、一人星空を見上げ続けていた。

トイレに行った友人達は、まだ戻って来ない

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