もう秋の虫が鳴いている。昼間はまだ蝉の声が聞こえていたのに。夏の終わりを実感せずにはいられなかった。 「んっ、あ、あっ……」 「ほら、じっとして」 傑くんの声は笑っている。長い指で私のナカを掻き回しては、中に出したものを掻き出している傑くんは間違いなく楽しそうに笑っていた。 わざとなのか偶然なのか、その指先が私のイイ場所をぐりぐりと抉るたびにどうしようもなく身悶えてしまう私を見て笑っているのだ。 「困ったね。私はただ掻き出してあげているだけなのに、気持ちよくなってしまったのかい?」 そう言いながら、またしても弱い場所を引っ掻いた傑くんを涙目でぷるぷるしながら睨む。しかし、それが逆効果でしかないことはわかっていた。 狭いシャワー室の中、ほぼ密着する形で行われているのだからわかる。傑くんのものが硬く大きく兆していることが。 「可愛いなまえ。いつからこんなえっちな子になってしまったんだろうね」 「傑くんの、意地悪っ」 逞しい胸板をぺちぺちと力なく叩いて抗議すると、傑くんに身体を抱き上げられた。 シャワー室の壁に背中を押し付ける形で抱えられたいわゆる駅弁の体位で、中のものを掻き出されたばかりのそこに熱い先端がぴとりと押し当てられる。 「よしよし、泣かないで。ほら、欲しいものをあげよう」 「傑くんのばかばか、傑くんのせいなんだからあっ」 「そう、私が君をここまで堕としたんだ。責任は取るさ」 少しずつ入り込んでくる異物を、しかし既に柔らかく解されていたそこはさしたる抵抗もみせずにすべて飲み込んでしまった。 「はぁっ……なまえ」 傑くんが熱い吐息を吐き出す。片手で湿った黒髪をかき上げるさまが堪らなくセクシーだった。 「お願いがあるんだ」 ゆるゆると私の身体を突き上げながら傑くんが言った。精悍な顔立ちの輪郭をなぞるように汗の玉が伝い落ちていく。 「出来れば今度」 「だめ」 「お尻の穴を舐めさ」 「絶対にだめっ!」 |