傑くんは、舐めるのが好きだ。
知りたくなかったけど知ってしまった。
それはもう、行為の度にたっぷりと時間をかけて執拗なまでにレロレロ舐めなめされていたら嫌でも気がつくというものです。
いや、嫌ではないんだけど、むしろ気持ちよすぎて困るくらいだけど、そこはやはり恋人として受け入れてあげなきゃいけないと思うのだ。

「あのね、傑くん」

「うん?なにかな?」

今日も散々えっちなことをした後、傑くんの腕枕で甘えていた私の身体を労るように撫でてくれていた彼は、どこまでも優しい微笑みを浮かべながら私と目線を合わせた。

「あの、あのね、実は、下の毛を処理しようかなと思ってるの」

私は思いきって打ち明けた。

「そうしたら、その、いまよりもっと舐めやすいかなって」

「それなら私に任せてくれ。アフターケアも含めて最高の状態にしてあげるよ」

傑くんが食い気味に答える。
うわあ、めちゃくちゃ嬉しそう。瞳がキラキラしてる。こんな傑くん久しぶりに見たかも。高専に入学してからずっと祓除ばかりの日々で忙しかったもんね。

「じゃあ、私も傑くんのを処理してあげてもいい?」

「それはつまり、私のペニスを舐めやすいように君の手で私の陰毛を剃ってくれるということかな」

「あっ、うん」

恥ずかしいからぼかして言ったのに、物凄く具体的に言い直されてしまった。
傑くんはにっこり微笑んでいる。

最近は私もそういう行為に多少慣れてきたから、私から傑くんのものにご奉仕する機会も増えた。
傑くんのは大きいから全部は口に入らないので、先っぽを咥えて舌先で鈴口を刺激したり、棒アイスを食べる時みたいに幹の部分をペロペロしたり。

傑くんが舐めるなら私も舐めますよ、というわけである。
恋人同士は公平でなければならない気がするので。

「シャワーを浴びるついでだし、じゃあ、早速取りかかろうか」

「エッ」

「ん?」

「いまから?すぐに?」

「嫌かい?」

「まだ心の準備が」

「大丈夫だよ、私に任せて」

「ひぅ」

思わずびくんと身体が跳ねる。
傑くんが私のあそこの毛を撫でたのだ。それはもう、ねっとりした手つきで。

「君の柔毛にこうして触れられなくなるのは少し残念だけどね」

何かに憑かれたような恍惚とした表情で傑くんは言った。

「私が君のを剃り、君が私のを剃る。これはもう、ある意味儀式だよ。これは、私は君だけのものだという証になるし、君も私だけのものだという証になる。そうだろう?」

「う、うん」

今更冗談でしたとは言えない雰囲気だった。


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