ざりっ、ざりっ、と猫特有のざらざらした舌で太ももの内側を舐められる。

「あ……トム、だめ……」

それは次第に上へと上がっていき、下着ギリギリの際どいラインまでたどり着くと、突然感触が変わった。
ぬるりとしたそれはもはや猫のものではない。
ヒトの身体に変身したリドルが、のしかかるようにして脚の付け根に舌を這わせていた。

「ひ、んっ」

指で下着をずらしたリドルに、感じはじめていた場所を直に舐められる。
ぴちゃ、くちゅ、と淫らな水音が室内に響く。

「トム、トム…もう…!」

「ん?もう舌では足りないか?」

意地悪く笑って、リドルはそこから顔を離した。
濡れそぼったそこに最後に息を吹きかけてから。

狙い通り、華奢な肢体がびくびくと跳ねる。
それを愉しげに見やって、リドルは彼女の脚を掴み、大きく開かせた。

「お前の欲しいものをくれてやる。好きなだけ味わうがいい」





激しい情交により意識を飛ばしてしまった恋人の髪をリドルは優しく撫でてやっている。

「ん……トム」

「なんだ、寝言か」

幸せそうな顔で眠っている少女に、普段は見せない愛おしげな表情で口付けを落とすと、リドルは身体を離した。
名残惜しくはあるが、時間切れだ。

ただ、その耳元で愛の言葉を囁くのだけは忘れなかった。

話し声と足音が近づいてきて、少女のルームメイトがドアを開ける。

その時にはもう黒猫の姿に戻ったリドルが素知らぬ顔で、眠る少女の傍らで丸くなっていた。


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