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※家庭教師続き


初回からいきなり強烈なジャブをかましてくれたリヴァイ先生だが、怯えて泣き叫ぶナナミに冷静な無表情で「冗談だ」と言ってのけた。
冗談で良かった。
本当に良かった。

なんでも、初対面からいきなり度肝を抜いて絶対服従を身体に染み込ませるのが先生のやり方らしい。
先生の躾方法が正しいかどうかはさておき、確かに効果は絶大だ。
お陰でナナミは恐怖を植え付けられ、彼に逆らえないようにしっかり躾られてしまった。

「いつも有り難うございます、先生。娘をよろしくお願いします」

ナナミ母にリヴァイは頷き、過去の問題集を開いた。
お茶を出し終えた母は退室し、再び二人きりになる。
最初が最初だったので、毎回この時になるとナナミはドキドキビクビクしてしまう。

「今度の期末考査、目標は全科目98点以上だ」

「ええっ!?」

「ええっ、じゃねえ。確実に成績に反映される考査は点取って当たり前だろうが」

「そ、そうですけど…」

「心配するな。そのために俺がいる。みっちりその身体に刻み込んでやるから安心しろ」

あまり安心したくはないが、彼の実績や実行力を思えば頼もしい限りである。

「もし目標を達成出来なかったら、躾をし直さなきゃならねえなぁ」

リヴァイが言った。

「これは持論だが、躾に一番効くのは痛みだと思う。今、お前に必要なのは言葉による『教育』ではなく『教訓』だ。丁度お前は処女らしいしな」

「頑張ります!!」

どこ情報かは知らないが、リヴァイはナナミの弱点から身体的な特徴に至るまで把握していた。
これは非常恐ろしいことである。
冗談に聞こえないのがまた怖い。

「まあ、飴と鞭と言うが、目標を達成した場合には褒美を用意してやる」

リヴァイがふんぞり返ると、椅子の背がギシリと鳴った。

「ご…ご褒美、ですか?」

「ああ。水着なんてどうだ?」

「先生、意味がわかりません」

「海かプールに連れてってやると言ってるんだ。水着も買ってやる」

「いえ…私は別に…」

「やっぱり紐だな。脱がしやすいのは。パレオは付いていてもいいが、どうせ剥ぎ取るからどっちでもいい。問題は胸の谷間と形の良さがくっきりと強調されるかどうかだ。これは重要だぞ。水着なんてものは、胸がどうなってるかにかかってるようなもんだからな」

「…先生…今日はよく喋りますね…」

「バカ言え。俺は元々おっぱい星人だ」

「お…おかーさーん!!おかーさーん!!」

「バカ言え。俺は元々結構喋るほうだ」

「今更言い直してもダメですよ!余計怖いです!!」

「俺の秘密を知った以上責任は取って貰うぞ……解ってるだろうな?」

「お…おかーさーん!!おかーさーん!!」


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