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リヴァル・カルデモンドは落ち込んでいた。
彼が書記を務める生徒会の会長であり、彼が想いを寄せている相手でもあるミレイ・アッシュフォードが、またもやお見合いに出掛けたからである。
アッシュフォード家の状況を考えれば、家の復興の為に、より力のある貴族に嫁がなければならないミレイの立場もわからなくはないのだが、それと感情とは別問題だ。
誰かに愚痴って慰めてもらおうと、生徒会室にやってきたリヴァルだったが、室内に入った途端、自分よりも落ち込んでいる様子のスザクの姿を目撃してギョッとした。

「なんだ、なんだぁ? どうしたんだよ暗い顔して」

「リヴァルか」

答えたのはルルーシュだった。
彼は親友であるスザクを慰めるでもなく、広げた雑誌に視線を落としている。

「気にするな。スザクはただショックを受けて落ち込んでいるだけだから」

「おいおい、ルルーシュゥ〜……」

それが問題なんじゃないのか。
ルルーシュのつれない態度はいつもの事だが、スザクがこうも消沈している姿は珍しい。
リヴァルは自分の悩みを相談する事も忘れて、椅子に力なく腰掛けて俯いているスザクに歩み寄った。



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