※微裏 安室さんの柔らかい唇の感触を肌で感じる。 首筋を少し強めに吸われると、ん、と声が漏れた。 慌てて両手で口を押さえる。 「声を我慢しないで下さい。君の声が聞きたい」 そう言って、安室さんは私の手首を掴んで口から外してしまった。 その手が、胸に伸びる。バスローブの生地越しにやわやわと愛撫され私は身体を震わせた。 赤井さんが宥めるように頭を撫でてくれる。 「大丈夫だ」 思わずそちらを見てしまい、安室さんの手にやんわりと引き戻された。 「今、君を抱いているのは僕です」 「あ…むろさ…」 「縋るなら、僕に」 促されて、両手を安室さんの首に回す。 そのまま引き寄せる形となり、安室さんはごく自然に私の胸元に顔を埋めた。 バスローブの前がはだけられ、素肌に直に安室さんの吐息を感じる。 肌を這う唇の生々しい感触。 「あ、んっ!」 そのまま先端にかぶりつかれて、羞恥で身体が熱くなる。 「安室さ、…やっ…だめ…」 「駄目じゃないでしょう。ここをこんなにして」 尖った胸の頂をきつく吸われて、びくんと身体が跳ねた。 安室さんが覆い被さっているせいでそれ以上は動けない。 「やはりここが弱いんですね」 嬉しそうな安室さんの声音が更に羞恥心を煽る。 「大丈夫です。僕に任せて」 そこからは、もう、言葉にするのも恥ずかしいことの連続だった。 特に、下半身への愛撫は、思い出すだけでも顔が熱くなる。 安室さんによってすっかり蕩けさせられた身体は、さしたる抵抗もなく彼を受け入れた。 出血は少しだけ。 もっと痛くて怖いものかと思っていたけれど、驚くほど気持ちが良かった。 全ては安室さんの手腕によるものだと理解しているが、やはり複雑なものがある。 慣れているんですね、と言いそうになってしまうのを我慢して、あとはただ彼が与えてくれる快楽に飲み込まれた。 |