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灯りを常夜灯だけにしてから、ベッドの上で見つめ合う。

「なまえ」

「零さん」

お互いの名前を呼び合ってキスをする。
それだけで、収まっていたかと思っていた昂奮があっさり呼び起こされた。
バスローブの合わせ目から、零さんの手が滑り込んできた。
下着を着けてない胸はあっさりと熱くなって、先端を探り当てられてこね回される。
お返しとばかりに、零さんのほうにも手を伸ばす。
股間をやわやわと揉むようにさすると、それだけで硬い感触を返してきた。

「ん……ん…」

吐息とキスの音が混じり合う。
零さんの手が下にも伸びてくる。

「んッ、ふッ、んんッ」

くちゅくちゅと身体の中をかき混ぜられる音と、零さんのものを擦り上げる感触が私の理性を溶かしていく。

「なまえ、もう挿れていいかい?」

「ん、きて…私も零さんが欲しいです」

愛撫もそこそこに、バスローブを脱がせ合う。
二人でシーツの中に潜り込み、薄暗い中で視線を絡め合った。

「んッ……あッ」

つぷりと、入り口を押し分けて零さんの大きなものが入ってくる。
自分の中に異物が入ってくる感覚がお腹の奥をじんじんと痺れさせていく。
やがて、ぴったりと零さんの腰が私の腰と密着した。
全部受け入れたことに、ほうと息を吐く。
見上げると、零さんが切なげな目で見下ろしていた。

「零さん、動いて…私で気持ちよくなって」

「ッ、なまえ…!」

「んッ、あッ、あんッ、あッ!」

手を握って指を絡め合い、零さんの腰が動き始める。
ぐちぐちと擦り上げられる膣壁が電気のように快感を走らせ、こつこつと奥を叩かれる感触がさざ波のように身体を巡って全身を蕩けさせていく。

「あッ、あッ、んッ、零さん、零さんッ!」

もっともっととねだる私の声に、零さんが大きく腰をグラインドさせた。
律動が更に早くなる。
快感と熱気が、お互いの肌をしっとりと汗ばませた。
汗ばんだ身体を交わらせて、互いに気持ちよさを与えあう。
零さんが一往復するたびに頭の中で白い火花がばちばちと散っていく気がした。
じゅくじゅくになった膣内が悦びと共に零さんに吸い付き、快感を貪ろうと蠢く。

「零さん、零さん、気持ちいい。いいッ!」

「僕もッ、最高だよ」

零さんの首に手を回して顔を引き寄せ、唇を重ねる。
押し潰されるような姿勢は身体をさらに密着させ、腰だけが別の生き物のように動き続けていた。
シーツが腰にまとわりついて、零さんの動きに合わせて波うつ。

「あんッ、んッ、んんッ!」

零さんの背中を抱くようにすると、同じようにされた。
密着を増した身体が熱く火照っていく。

「ああッ、あんッ、あッ、あくッ!」

零さんのエラが中をこそぎ、先端が奥を叩き、竿がみっちりと中を満たしていく。
その気持ちよさに、大きな声が出てしまう。耳元で喘ぐ私に、零さんは更に声を出させようと強く腰を打ちつけてきた。

「あッ、ああッ、くうッ!」

「なまえ、気持ちいいか?」

「いいッ、気持ちいいです、零さんッ!」

普段の優しさとは別人のような荒々しい腰使いは、私の頭の中をどんどん白く塗りつぶしていく。

「ああッ、そんなッ、んんッ!」

零さんが密着させた腰を、のの字を描くように動かしてきた。
奥に届いたものがこねるように動き、気持ちよさに全身が反り返る。
だけど、逃がさないというかのように零さんに抱きしめられた。

「んんッ、あッ、ううッ!」

逃げ場が無くなった快感が頭の中を灼いていく。

「なまえ、なまえッ、愛してる…!」

「零さんッ、あああああッ!」

零さんの言葉で耐えていたものがあっけなく弾けた。
中も外も全身がびくびくと跳ねる。
その動きで零さんが私の中に欲望を吐き出してくるのがわかった。

「あうッ、んんんッ、ふうッ、あッ!」

じゅくじゅくに蕩けた中に精液を放出され、頭もお腹も蕩けて何も考えられなくなっていく。
無意識に零さんの腰に足を絡めて、自分に押しつけようと力をこめた。

「なまえ……ッ」

「零さん……んんん、零さん…!」

名前を呼び合いながら、絶頂の快感に浸り続ける。

どれほどの時間繋がりあっていたのか。
そう長くはないだろうけれど、それでも私にとっては永久にも思える時間を終えて、零さんがゆっくりと身体を離した。
快感の残滓が全身を鈍く包み込んでいた。

零さんが隣にゆっくりと寝転がる。
そのまま抱き寄せられて、視線を合わせ、くすりと笑った。

「またシャワーを浴びないとな。今度は僕が洗ってあげるよ」

「えっちなことしませんか?」

「それは君次第だ」

シャワーを浴びた後、バスルームでもう一度。

零さんに抱き上げられてベッドに戻った時には私はぐったりしていて、そのまま泥のように眠ってしまった。


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