※「極夜と白夜の狭間で」のもしかしたらあったかもしれない未来
※夏油生存if



いつもより少し遅い時間に目が覚めた。
まだぽやぽやしたまま緩慢なまばたきを繰り返していると、既に起きていたらしい傑くんにキスをされた。

「おはよう、なまえ」

「おはよう、傑くん」

寝起きからこんな甘ったるいキスをされてしまっては、覚醒するどころか余計に思考も身体も蕩けてしまう。
と言っても、悟くんと傑くんの二人がかりで散々可愛がられた身体は重怠く、とてもまだ起き上がれるような状態ではなかったのだけど。
今日がお休みで良かった。

高専を卒業したあと、私達は高専から一番近い街のマンションで暮らし始めた。
三人で。
二人からの告白に対して、どちらか片方だけを選べないと言った結果がいまのこの状況なのだった。
世間から見れば爛れた関係なのかもしれないが、後悔はしていない。
元から私に甘かった傑くんはますます甘々になったし、悟くんもこの上なく優しくなったから、いまとても幸せだ。

「何か食べたいものはあるかい?」

「じゃあフレンチトーストがいいな」

「了解。少し待ってて」

もう一度私にキスをして傑くんがベッドから抜け出す。
床に散らばっていた三人分の服の中から自分のものを見つけ出し、ズボンを履いてシャツを羽織った。
絶対本人には言えないが、しっかり筋肉がついた逞しい裸体に白いシャツだけを羽織った傑くんは最高にエロい。

「こら、悟。いい加減起きないと、伊地知が迎えに来てしまうよ」

傑くんがそう忠告すると、私の後ろから「……うーん」と呻く声が聞こえてきた。
私の腰に巻き付いていた腕に力がこもり、逞しい胸板に抱き寄せられる。

「なまえがキスしてくれたら起きる」

「やれやれ……まったく」

傑くんは呆れ顔だが、私は何だか可愛くなって悟くんの唇にキスをした。
フサフサした純白の睫毛が目蓋とともに持ち上がり、蒼穹の色をした瞳がゆっくりと現れる。

「おはよう、悟くん」

「おはよ、なまえ」

艶のある唇が笑みを浮かべて、ちゅっと音を立ててキスを返された。
おでことおでこをくっつけて悟くんが満足そうに笑う。

「昨夜も最高だったけど、今日も可愛いね」

悟くんの手が私の下腹部を軽く押すと、昨日掻き出されたはずの白濁がまたとろりと溢れ出した。それを青い双眸を細めた悟くんが長い指に絡め取る。

「昨日僕が出したの、まだ残ってる」

「悟。君、昨日私より一回多く中出ししただろう」

「だって僕今日から三日間出張だからさ、その分だよ」

悪びれた風もなく言いきった悟くんに、傑くんがため息をつく。

「まあ、仕方がないか。じゃあ悟がいない間、私はなまえと好きなだけセックスしていいということだね」

「ええっ、それはずるくない!?」

それ以前に私の身体がもたないよ。

傑くんが朝食を作りに行き、私は悟くんに抱き上げられて浴室に向かった。
じゃれあいながらお互いに洗いっこして、シャワーで泡を洗い流す。
小柄な私からしたら、悟くんと傑くんはあまりにも大きい。もちろん、アレも。
だから色々な意味で大変だった。

「ねえ、なまえ、挿れたい」

「ダメ」

「先っぽだけだから。お願い」

「ダメ」

ふてくされた悟くんを宥めながら浴室を出て着替え、ダイニングに行くと既にテーブルにはフレンチトーストとサラダが並んでいた。

「傑くん、ありがとう。手伝えなくてごめんね」

「気にしなくていい。それより、身体は大丈夫かい?」

「うん、もう平気」

いただきますをして三人で映画や学校の話をしながらフレンチトーストを食べていると、インターフォンが鳴った。
カメラに映っているのは確認しなくても伊地知くんだ。

「悟くん、お迎えが来たよ」

「秒で終わらせてくる。伊地知は後でマジビンタ」

「かわいそうだからやめてあげて」


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