「なまえはさ、一度挿れてあげたら僕のちんこ大好きになると思うんだよね。相性がいいってやつ?あー、早く僕のちんこの形にしてあげたい」

「朝から下品だよ、悟。というより、なまえは私のお嫁さんになる子だからね。残念ながら君のペニスが入ることは絶対にないよ」

「五条さんも夏油さんも朝から教え子に盛るのはやめて下さい。相手は未成年者ですよ」

「僕もさ、これでも一応まずいとは思ってるんだよね。でも惚れちゃったものは仕方ないだろ」

「私は悟と違って卒業までは待つつもりでいるよ。卒業したらもう逃がしてあげないけどね」

「こわっ。お前みたいなやつが一番ヤバいんだよ、傑。結婚したら監禁とかしそう」

「結婚したら可愛い妻を家から出さないのは普通じゃないかい?」

「普通じゃありません。お願いですから正気に戻って下さい」

「そういう七海もさあ、本当は狙ってるんじゃないの?なまえのこと」

「何を馬鹿なことを。彼女はまだ未成年でしょう」

「とか言いつつ、実は光源氏計画を狙ってるんじゃないのかい?」

「少女から自分好みの女に大事に育て上げて食べるなんて、七海のえっち!」

「まったく……この人達は。やはり、呪術師はクソだ」




午前中、五条先生と夏油先生と七海さんが三人で楽しそうに何か話しているところを見かけた。
長身でカッコいい三人が並んでいるのを見て、目の保養と思うのと同時に、巨人族……と思ってしまったのはここだけの秘密である。断じて私が特別小さいわけではない。先生達が大き過ぎるのだ。

「高身長、高収入でルックスもいいからモテるのよ、あの人達。でも七海さん以外は性格に難ありね」

お昼休みももうすぐ終わり。トイレの鏡の前でメイクを直している野薔薇ちゃんと二人、そんな話をしていたら、何やら外から騒がしい音が聞こえてきた。

「ああ、虎杖達でしょ。五条先生と夏油先生が珍しく二人揃ってるから、組み手をしてもらうんだって張り切ってたから」

「えっ、先生達相手に?」

あの最強コンビに挑むなんてチャレンジャーだな、虎杖くん。

「まあ、強くなりたいって気持ちはわからなくもないわ。呪術師である以上、どうしてもフィジカルな強さを求められる場面は出てくるわけだし」

「そうだね。体術の訓練は大事だと思う」

「まあ、だからと言って、あの化け物二人に挑むのはどうかと思うわ」

「私はちょっと興味あるかも。見に行かない?」

「見るだけならいいわよ」

野薔薇ちゃんと二人でグラウンドに出ると、既に組み手という名の大乱闘は始まっていた。
五条先生の長いおみ脚で蹴り飛ばされて吹っ飛んだ虎杖くんが、張りぼての建物に大穴を開ける。

「遅いよ、虎杖」

何とか体勢を立て直そうとしたところへ、夏油先生のこれまたよくしなる長い脚によって地面が抉れるほどの勢いで叩きつけられた。うわあ。

「まだまだこんなもんじゃないでしょ、悠仁」

「ウッス!おねがいしゃす!」

土ぼこりで汚れた虎杖くんが、ガバッと立ち上がる。あれだけの攻撃を受けてピンピンしている虎杖くんも大概丈夫な子だ。

「あれ?なまえと野薔薇も混ざりにきたの?」

「冗談でしょ。私達は見学」

五条先生に声をかけられた野薔薇ちゃんがうんざりした様子で答える。

「そうなのかい?」と夏油先生。

「私なら構わないよ。一年全員でかかっておいで」

斜面の端のほうに座っていた伏黒くんと目が合う。マジか、とその目が訴えていた。
伏黒くんも参考にしようと思って組み手を見学していたのだろう。まさか自分まで巻き込まれるとは思わなかったに違いない。
だが、生来負けず嫌いである伏黒くんは涼しい顔をして立ち上がると「虎杖、まだ行けるか」と虎杖くんに確認をとっていた。

「野薔薇ちゃん」

「仕方ないわね……」

こうして最強コンビvs一年生ズの対決が始まったのだが、結果はやはりというかボロ負けだった。

「やっぱ、スゲーわ、先生達!」

「なんで負けたのに満足そうなのよ、この脳筋」

「はは、釘崎、ボロボロだな」

「誰のせいよ!」

野薔薇ちゃんに頭を張り倒されても虎杖くんは楽しそうに笑っていた。大物だ。
伏黒くんはというと、先ほどの組み手で何が悪かったのか自己分析しているようだった。それが出来る頭の良さが羨ましい。

「なまえ、ほら飲みな」

夏油先生がスポーツドリンクを差し出してくれたので、お礼を言って口をつけた。
冷たくはないけど、喉を潤すには充分だった。

「だいぶ動きが良くなってきたね」

「ありがとうございます」

「明日の任務は私の付き添いだから、よろしく頼むよ」

「はい、よろしくお願いします」

明日は東北まで出張だという夏油先生について行くことになっている。特級呪術師のお仕事に付き添って勉強するのである。

「いいなあ、傑だけ。なまえ、僕の任務にもついてきてよ」

「是非今度ご一緒させて下さい」

「悟は一人で充分だろう。真に受けなくていいよ」

「ひどっ!それがたった一人の親友の言うことかよ!」

「文句を言う前に下心を隠す努力をしな、悟」

喧嘩するほど仲が良いというけど、先生達は本当に無二の親友同士なんだなと思う。
この二人が本気で反目しあって殺し合うところなんて想像出来ない。きっと一生こんな感じで一緒にいるのだろうなと思った。

「本当に仲良しですよね、五条先生と夏油先生」

「ぼっちにならないように僕が仲良くしてあげてるからね」

「学生時代からの付き合いだからね。悟のお守りも慣れたものさ」

「そういえば、今朝、七海さんと三人でお話されているのを見ました。どんな話をしていたんですか?」

「ああ、それね。なまえに僕のちん」

皆まで言わせず、夏油先生が光の速さで五条先生の頭を張り倒した。無下限は切っていたらしく、クリティカルヒットだ。

「大した話じゃないよ。気にしなくていい。それより、明日の任務の準備をしておいてくれ」

「あ、はい」

五条先生が頭を押さえながら「傑も共犯のくせに」とぼやいている。
え、めちゃくちゃ気になるんですけど。


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