月曜日の朝。
目が覚めるとすぐ目の前に傑くんの寝顔があった。
傑くんも裸。私も裸のままだ。
昨日の夜に傑くんと致した後、部屋に戻らずにそのまま一緒に私の部屋で眠ってしまったからなのだが、朝から大好きな人が側にいてくれるというのはとても幸せなことなんだなとしみじみ思った。

それにしても良く寝ている。すやすやと眠る傑くんの穏やかな寝顔をじっくりと眺める。
悟くんのようなキラキラしい美貌というわけではないけど、傑くんも整った顔立ちをしている。塩顔というのだろうか。傑くんの顔、私は好きだなあ。

私は腰に巻き付いていた彼の太い腕を外してベッドから降りると、畳んで置かれていた傑くんのシャツだけをとりあえず羽織ってトイレに向かった。
四月とは言え、まだ朝は少し肌寒い。早く済ませてベッドに戻ろう。

「きゃっ!?」

用を足してトイレから出た途端、半ば攫うように抱き上げられてベッドの上に仰向けにぽすんと降ろされた。
誰に、ってもちろん傑くんにである。
スプリングが弾んだベッドの上、顔の両脇に手首を掴まれて押さえつけられ、わけがわからないまま情熱的な口付けを受け入れる。

「おはよう」

欲に濡れてギラギラと輝く瞳に見下ろされて、困惑を隠せない私に傑くんが言った。

「おは、よう?」

「私のシャツを羽織るなんて、可愛いことをしてくれるね。お陰でもうこんなになってしまったよ」

手首から手を離した傑くんは私が身に付けていたショーツを剥ぎ取ると、今度は私の足首を掴んで大きく脚を開かせた。
そうして、無防備な状態の私のあそこにガチガチになったものを擦りつけてくる。
え、もしかして彼シャツだけでこんなにしちゃってるの?朝勃ちじゃなくて?

「美味しそうだね」

舌なめずりをしそうな顔つきで傑くんが言った。丸見えになってしまっている場所に舐めるような視線を感じて顔が赤くなる。
目で犯されるとはこういうことを言うのだろう。見られているだけでそこがじわりと濡れるのがわかった。

傑くんがぐっと上体を倒してそこを覗き込んでくる。まだ下ろされたままの長い黒髪が太ももを掠めて流れ落ちた。
傑くんが赤い舌をちろりと覗かせて唇を舐める。そのあまりの色気にごくりと喉を鳴らした。

「もう舐めてもいいかい?」

「だめ!」

「トイレに行くまで我慢していたのに?」

「だめ!」

「入れないから。舐めるだけだから。朝一の君の味を味わいたいだけだから」

「だめって言ったらだめ!」



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