1/1 


今日金曜日だと思っていたらまだ木曜日だった時の絶望感ときたら半端ない。

「赤屍さんに魔界統一トーナメントに出て欲しい」

「幽遊白書か。懐かしい」

「赤屍さんだったら優勝出来る」

「もう現実を見ようよ。まだあと二日仕事があるんだよ」

そうは言うけれど、現実逃避もしたくなるというものである。

殆どゾンビ状態でなんとか仕事を終わらせると、赤屍さんからメールが来ていた。

『手作りと高級品、どちらがよろしいですか?』

なんのことだろう?

とりあえず赤屍さんからもらえるものなら何でも嬉しいので、どちらでも構わないのだが、それでは困らせてしまうかもしれない。

迷った末に私は、こう返信した。

『手作りが良いです』

すると、すぐに返信が。

『わかりました。では、バレンタイン当日を楽しみにしていて下さい』

あっ、バレンタイン!?


  戻る  
1/1
- ナノ -