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確か今日は火曜日だったと思う。
というのも、朝起きたら知らない部屋で寝ていたからだ。
いつもはベッド脇に置いて寝ているはずのスマホも見当たらないし、時計もないので今が何時なのかもわからない。

何か手がかりは、と辺りを回していたら、ドアが開いて男の人が部屋に入って来た。
赤屍さんだ。時々行く喫茶店で知り合った人だった。

「おはようございます、聖羅さん」

「あの、ここはどこなんでしょう?私、仕事に行かないと」

「まあまあ、落ち着いて」

半ばパニック状態に陥っている私を抱き支えるようにして、赤屍さんがポケットから小さな瓶を取り出す。
赤屍さんがそれを私の鼻の下まで持って来ると、ふわりと良い香りが鼻腔をくすぐった。甘く、思考が蕩けていくような、そんな香り。

「ここは私の家です。昨日お連れしたのを忘れてしまったのですか?」

「赤屍さんの……家……?」

ああ、言われてみればそうだったかもしれない。そうだ。どうして忘れてしまっていたのだろう。

「落ち着きましたか?」

「はい、もう大丈夫です」

あんなに怯えていたのが嘘のように私の心は落ち着きを取り戻していた。なんだかふわふわしていて、とても気分がいい。

「職場には連絡を入れてありますから何も心配はいりませんよ」

「そうなんですね。ありがとうございます」

それなら安心だ、と私は納得した。

「聖羅さん」

「あ」

赤屍さんにやんわりと抱き締められて口付けられる。ちゅ、と音を立てて離れた唇が再び触れ合い、重なりあう。

「だめ、です……んん」

こんなことはいけないと思うのに抵抗出来ない。いやいやと緩く首を振って逃れようとしたら、またあの小瓶の香りが強く香った。

「何故です?私達は恋人同士なのですから、愛しあうのは普通のことでしょう」

恋人……そうだった。私と赤屍さんは恋人同士なのだ。それなら何も問題はない。

「ごめんなさい。今日の私、変なんです」

赤屍さんが恋人だということを忘れていたり、この家に来たことを忘れてしまっていたり。いったいどうしてしまったのだろう。

「疲れているのですよ。大丈夫、私が全て良くして差し上げますから」

赤屍さんがキスをしながら片手で私のパジャマのボタンを器用に外していく。
はだけられた胸元にキスを落とし、ブラを外して直に胸の膨らみを手に包み込まれた。軽く揉まれただけで乳首が立ってしまう。

「気持ち良いでしょう?」

うんうんと頷く私の胸に赤屍さんが吸い付いた。
舌で絡みつくように、弾くように、押しつぶすように舐め上げ、時に甘噛みをし、時にじゅるじゅると音を立てて吸い上げる。
気持ちいい。気持ちいい。気持ちいい。

「私のことが好きですか?」

「好き、好きぃ、あかばねさん好きぃ!」

赤屍さんは少し笑ったようだった。苦笑のような、それでいて満足そうな笑みを浮かべて私に口付ける。

「私も愛していますよ、聖羅さん」

「んちゅ…ん、ん、んん」

キスだけでも蕩けそうになるくらい気持ち良かったけど、私はもっと気持ち良くなるために自分から脚を大きく開き、両手であそこをくぱぁと広げて赤屍さんのおちんちんを入れて貰えるようにねだった。

もう今日が何曜日だとか、どうして記憶が曖昧なのかなんてどうでもよかった。

早く、早く、おちんちんを入れて、中にビューッて射精してほしくて堪らなかった。


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